単管足場の現場

単管足場の現場

街中で見かけた単管足場の現場です。
恐らく、外壁塗装工事の足場だと思われます。

クサビ足場が一般的になってきた現在ですが、まだまだ、こうして単管の足場も見かけることがありますね。

こちらのお宅の場合は、予算上の問題でしょうか?
それとも業者の経費削減での問題なのかでしょうか?

どちらにしても言えることは、
単管足場は、質の良い塗り替え作業に適していないということです。

単管足場の足元部分

この、横並びに2本で組まれている部分が足をかける部分になります。
真ん中にすっぽりと隙間があり、非常に足元が不安定になってしまいます。

転落の恐れもあり、そういったことに気を遣いながら作業するということは、どんなに経験豊富な職人でも、100%作業に集中することができません。
また、塗る場所によっては、塗りづらい部分や、中腰やしゃがみながらなど、大変な体勢をとりながら作業をする必要があったりするのですが、そういった体勢もよりとりづらくなってしまったりします。

いっぽう、外壁塗装の際に一般的に利用され、理想的とされているクサビ足場はこのような感じです。

クサビ足場の足元部分

どちらが足元が安定するか一目瞭然ですよね。
クサビ足場ならば、地上で塗り替え作業をするのと、ほぼ変わらず作業をすることができます。
転落の恐れも非常に低くなるため、作業に集中することができます。

それならば、どこの業者もクサビ足場を組めばいいじゃないか!と思う方も多いと思います。
しかし、単管足場の方が圧倒的に足場仮設の費用は安く仕上げられます。
なので、業者の都合で費用削減のために、こうして単管足場を用いられることも少なくありません。

もちろん、工事の内容によっては、わざわざクサビ足場を組むほどのものでもない場合もありますし、どうしてもクサビ足場を組むことができないような箇所もあったりするため、単管足場が絶対にダメということではありません。

足場といっても、このように、いろいろな種類があることを覚えておいて頂けたらと思います。

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