足場の種類
いろいろな種類がある足場
足場の種類はたくさんあり、また、分類の方法もいくつかあります。
たとえば構造別に分類すると、
●支柱式 ●つり式 ●張出し式 となり、
支柱式の中にはさらに
●本足場 ●一側足場 ●棚足場
があります。
用途別に分類をすると
●外壁工事用 ●内部工事用 ●架構工事用 ●補修工事用
となるのであります。
枠組み足場
枠組み足場は、本足場、棚足場として、現在最も多く使われている足場として知られています。
組み立てと解体に比較的手間がかからない、軽量、また、部材の強度も高く、安全性の点でも非常に優れているからです。
枠組み足場を校正するのは、
脚注ジョイント、ジャッキ型ベース金具、床付き布枠、交さ筋かい、建枠など
橋梁工事や建築工事用の足場として、非常に多く使われています。
単管足場
従来丸太素材を使っていたものが、単管足場用鋼管を用いて組み立てられるようになったものが、単管足場です。
本足場、棚足場、一側足場として広く使われています。
布、建地、腕木、足場板、多筋かい、緊結金具(クランプ)、単管ジョイント、固定型ベース金具など
の部材から構成されています。
枠組み足場に比べると、建地の座屈に対しての抵抗が小さく、組み立てと解体の手間がかかります。
建地の間の幅や、布の高さをある程度自由に調節することができるのが特徴のひとつです。
丸太足場
主に過ぎの小型の丸太を使用して構成する足場です。
建地、布、腕木、足場板、大筋かいなど
で構成されます
なまし鉄の線で丸太を緊結して組み立てます。
各部が木材なため、強度に貧しいという問題があります。
組み立てや解体に手間がかかるため、最近では、ほぼ、利用されていません。
ブラケット1側足場
本足場が設置できない狭い場所や塗装や、軽作業用として使われる足場です。
木造建築工事の際は、低層の工事用に足場として立てられることもあります。
建地、布、足場板、大筋かい、単管ジョイント、緊結金具、固定型ベース、金具、ブラケットなど
の部材によって構成されます。
高さは原則として15m以下だが、建地などを補強することにより、それ以上にすることができます。
張出し足場
隣の建物との境が狭くて、足場を組むスペースが非常に狭い場合や、建物と道路の間が狭いなどの理由で、地上に本足場が組めない場合に組まれる、建物に取り付けられた足場です。
工事中の建物に張出し材を取りつけて、その上に本足場を設置して組まれます。
地上に直接組むのではないので、アンカーボルトなどの、取りつける部分の強度が非常に大事となります。
アングルを用いたトラス式のものと、H鋼の単一材のものがあり、いずれも方持梁式である。
移動式足場(ローリングタワー)
移動式の足場です。
人の手で容易に移動することができます。
タワー状に組み立てた、枠組みのような構造になっていて、作業床や手すりなどの防護設備や脚輪、登り降りのためのはしごなどにから構成されるのが普通です。
枠組みによる構成のため、人の手で高さを変えることができ、天井や壁などの仕上げに、利用されることが多いです。
脚立足場
脚立を支柱として使っている足場です。
脚柱、踏さん、天版、蝶版、開き止め
で構成されます。
2つ以上の脚立に、直接足場板を架けるものと、多桁、多列に配置をした脚立に大引き、根太を架け渡して、その上に足場板を敷くものがあります。
高くなると不安定になることがあるという問題があるので、木造のお宅の建築工事で壁仕上げなど、低い位置で行うなどに使用されます。
また、脚立の最上段に足場板をかけると安定性に問題があるので、避けることが望ましく、脚立自体に天板があるので、単独でも用いる事があります。
つり足場
鉄骨の組立工事の際の鉄骨材のボルト締めや、溶接工事、鉄筋組立の作業などを行うための足場です。
鉄骨梁などからつり材によって作業床を支えます。
つり枠足場とつり棚足場があります。
つり枠足場
鉄骨梁に直接つり枠を取り付け、つり枠の間に床付き布枠または足場板を敷き、作業床とする足場です。
つり枠を鉄骨梁下弦材又は上部フランジより懸垂する方法があります。
鉄骨建方前に地上で鉄骨に組み込み、高所での足場組立て作業が少なくて済みます。
布板一側足場
布板が作業板を兼ねる布となる、一列建地の足場です。
布板、支持金具、方づえ金具、固定型ベース金具、単管ジョイント、建地などにより構成されます。
下記の2種類があります
・建地に取り付けられた支持金具に布板を架け渡して、
方づえ金具で布板と建地を連結しているもの
・布板じたいに緊結金具、支持金具を備えており、
布板で柄直接建地を連結するもの