足場にかかる荷重

足場の仮設された戸建て住宅

足場の計画においては、かかる荷重が非常に重要です。

●自重
支柱に作用する圧縮力が、支柱の許容量以内に収まることを考慮して計画します。
張出し足場や高層足場などは、安全性にかかわるので非常に重要です。

●積載荷重
実際に作業にあたる人の重さや資材、工具など、足場に載せるものの重さです。
足場の強度は部材によって異なるので、足場の種類ごとに検討されなければいけません。

●風荷量
風も足場に作用する荷重のひとつです。
水平に作用するものとして取り扱われます。
張っている工事用シートや、風を受ける高さや場所、風向き、風速などによって異なります。

部材に作用する力

足場の部材にかかる力の種類は、分布荷重型と2点集中型があります。

●分布荷重型
荷重が部材に均一に近い状態で分布している場合。

●2点集中型
同じ部材に2か所の力かかる:例として職人が乗って横にバケツを置いている場合。
部材への力のかかり方類には、圧縮力やひっぱる力、曲げる力などがあります。

●圧縮力
柱などがよく受ける力に耐えられないくらいの強い圧縮力がかかると、柱は曲がってしまいます。
長い柱だと耐えきれなくても、短い柱なら耐えることができます。
柱が長すぎると部材の本来持っている強度よりも小さな力でも耐えることができません。
この現象を座屈といいます。
足場の組み立てにあたっては、この座屈が生じないようにする必要があります。

●引張力
ワイヤーロープ、つり足場のつりチェーンなどが受ける力。


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